子供の成長のお祝いとして一般的に知られている七五三。おしゃれをして写真館で写真を撮るのが習慣になっていますが、神社での出張撮影の需要も増えてきています。七五三はそんなお祝いの行事であるはずなのに、ママやパパに聞いてみると七五三写真撮影の思い出というとネガティブな話が多いのも事実です。

今回は特集として七五三の写真撮影で困った場面(三歳児編)について、パパやママから聞いた話、カメラマンとして体験したことをいくつかお伝えしていきたいと思います。

イヤイヤを連発した3歳女子

神社出張撮影 出張カメラマン
三歳というとちょうどイヤイヤ期真っ盛りですね。そしてまだまだ人見知りや場所見知りが残っている年齢でもあります。そんな三歳の七五三撮影での困った場面で最も多いのが「イヤイヤの連発で親が困り果てた」という話しです。

着付けのためにお店に入るのもいや、着替えるのもいや、足袋を履いたり、草履を履いたりするのもいや。写真撮影までの間にたくさんのイヤイヤを連発し着付けの人や親子困らせたという話はよく聞きます。

着物着たくない脱ぎたい

普段着ることのない着物。親の心配ごとの一つは着てくれるかなぁどうかなぁ?というところですね。やっぱり女の子はかわいくおめかしさせたいのが親心。そんな親の期待を裏切るように「着物着な~い」「着物を脱ぐー」という言葉が出たとたん親の気持ちもそわそわしてしまいます。

写真撮らない!

大宮氷川神社 七五三 3歳

着物を何とか着ていざ撮影となった時、次のハードルは写真を撮らせてくれるかどうかということ。私も写真イヤァっていう子たちをたくさん見てきました。いざカメラを向けると顔を背けたり、パパやママの後ろに隠れたり、抱っこをせがんだり、床に座ってしまったり。3歳というのは結構微妙な年齢なんですよね。

カメラマンの言うことを聞かない

出張カメラマンであれば皆クオリティの高い写真、パパやママに喜んでもらえる写真を撮りたいと思うはずです。そのために事前にロケハンをしたりして、撮影に適した場所を探します。そして撮影する時にその場所に連れていきたいのですが、中にはカメラマンからの声掛けが全く届いていない、届いていても聞こうとしない子もいます。カメラマンが困っている姿を見ると周りの大人も不安になってしまいますよね。

笑わない

着たくない着物を着せられ、知らない場所に連れていかれ、知らない人に写真を撮られる。子供の立場に立ってみればそれはそれは辛く恐ろしいことではないでしょうか。個人差はありますが、いくらカメラマンや周りの大人が「〇〇ちゃん笑って」といっても笑顔になる可能性は低いはず。

境内の石やどんぐりで遊びだす

3歳七五三撮影では結構これがあります。神社さんなどで細かい石があったり、どんぐりが落ちてたりすると、子供の気持ちはそっちに向いたりします。石を拾って投げる、どんぐりを拾って投げる。それも三歳七五三のかわいい思い出と見ることもできますし、カメラマンとしてはそういう素の姿も写真におさめてあげたい気持ちもありますが、親からすれば思わず注意をしてしまいたくなりますね。注意をすること自体は悪いことではありません。

機嫌が悪くなりぐずる、泣く

子供のしたいことをさせておけばぐずったり、泣くということは基本的にはありません。しかし、子供の負担が大きくなればなるほど、それに耐えられない子たちは、ぐずりはじめ、しまいには泣いてしまいます。しかし、多くの場合、七五三の時に限ったことではありません。普段からぐずる子はぐずりやすいのです。

そんな我が子、我が孫を見かねてパパやママ、おじいちゃん、おばあちゃんが「ちゃんとしなさい」と言おうものなら。。。最終的には、泣き顔の写真や怒り顔、放心状態の顔、カメラを見ていない写真、だけでなく親自身の表情も曇った写真が残ってしまうでしょう。

写真が撮れずに時間が過ぎ後日再撮影

これは正直七五三撮影では避けたいところです。今まで私自身再撮影はありませんでしたが、写真館さんでは普通にあることだと現役写真館スタッフさんから聞いた話です。最終的には店舗に5時間、6時間いても撮れず、子供も大人たちもみんな疲れ果てて七五三撮影が終わったり、後日にリスケとなることも。

七五三撮影、特に3歳の撮影ではこのようなエピソードがたくさんあって、どれもその子の個性だったり思い出だったりしますが、前から準備してきたママからすればかなりショックな出来事として記憶されるに違いありません。

私もカメラマンとしてそんな困った場面をたくさん見てきましたが、逆にノリノリで写真を撮った子供たちもたくさん見てきています。その差はなんなのか私なりにつかんでいて、対処法などはありますのでご安心ください。

明治神宮 七五三 三歳

〇三歳の七五三撮影で親が気を付けること
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