神社仏閣で初宮詣でや七五三を撮影するすべての出張撮影カメラマンに知ってほしいコト

船橋大神宮 七五三 5歳

船橋大神宮

神社撮影マナー講習会開催までの経緯

「プロカメラマン、出張カメラマン、業者カメラマンの撮影禁止!」という大きな看板を有名な神社さんで見かけたのが4年前。社務所に挨拶に行き、事のいきさつを聞くとトラブルが起きたとのこと。

実はその前の年に撮影時に挨拶に行くと、「最近、境内で我が物顔で写真を撮っているカメラマンがいて」と。三脚の使用や場所の占有など他の参拝者への配慮が原因のようでした。

いつも撮影前に神社社務所に挨拶に行くと「他の参拝者の邪魔にならないように」「本殿内では撮れません」と言われるのですが、恐らく挨拶無しで撮る業者はそれがまったく分からずに、自分のスタジオで撮る感覚や野外で芝生の上で座ったりして撮る感覚で神社境内でも撮っていたんだろうと推測しました。実際には他にもトラブルはあったようです。

このままでは当然、撮影禁止になる神社が増えていくだろうということで、一刻も早く何か手を打たなくてはと思い知り合いのカメラマン同士で神社の情報を共有するグループをフェイスブックでつくりました。

その後、いろんな人の力をお借りして、秩父今宮神社宮司さんとの対談が実現し、それをきっかけに2018年秋に第一回「神社撮影マナー講習会」を開催しました。今まで東京、愛知、札幌、仙台など合計19回開催し来月の2月2日で20回目になります。

さらに2019年には写真業界の展示会「フォトネクスト2019」のステージに北区七社神社禰宜の和田さんと七五三ドットコムの吉田さんと3人で登壇する機会もありました。その後は神社関係者さんとの交流も不定期に持てるようになりました。

神社撮影マナー講習会とは?

講習会のテーマ

「顧客のニーズに応え続けていくため私たちカメラマンに出来ること」これが講習会のテーマです。神社側の事情もありますが、神社撮影禁止は私たちカメラマン側の問題であるので、そこを謙虚に受け止めて今後のためにどんな取り組みが必要かを一緒に考える。それが神社撮影マナー講習会です。

神社撮影マナーを一緒に考える

世の中にはいろんなマナー講習会がありますが、神社撮影マナー講習会は撮影マナーについて一緒に考えることを大切にしています。中には自分の撮影スタイルと講習会の内容にギャップを感じる人もいるでしょう。でもそこは各自が自ら考えてより良い選択をする。押し付けにならないように意識しています。

神社撮影の現状

神社で写真を撮ってほしいというユーザーの数は年々倍増しています。それに比例するようにカメラマンの数も増えています。神社撮影経験者もいれば初心者もいます。しかし、経験者であっても「自分の撮影の仕方が正解なのかどうか不安だ」と言う声もよく聞きます。そういう状態で撮影を続けていくとどうなってしまうでしょうか。それがまさに今神社撮影の現場で起きていることなのです。講習会ではその辺りのこともお伝えしています。

神社撮影の課題とカメラマンの立ち振る舞い

課題は明確で、神社撮影についての知識が少ない、得られにくいと言うことです。マナー講習会では神社という場所のしきたりや神社の方が大切にしていることからカメラマンの立ち振る舞いの基本的な知識を提供しています。

まとめ

最後にまとめると、神社撮影マナー講習会とは「顧客のニーズに応え続けていくために」「神社について知り、カメラマンとしてのより良い立ち振る舞いを一緒に考える機会」なのです。私自身は皆さんから比べれば、少しだけ長く出張撮影カメラマンを経験しているだけであって、マナーを指導する立場にはありません。そのような立ち位置で参加者さんと交流をしつつ情報提供できればと思っています。

神社撮影マナー講習会に興味を持って頂いた方はぜひご参加ください。

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この記事を書いた人

織田隆一 東京で13年子供と家族の写真撮影をしている出張撮影カメラマン。1万人以上の子どもを撮影。神社での撮影経験も豊富で2018から神社撮影マナー講習会を開催。現在まで300名以上のカメラマンが講習会に参加している。「顧客のニーズに応え続けていくために私たちカメラマンに出来ること」を同業のカメラマンと一緒に考える活動を行っている。