先日七五三の神社撮影

である神社にお伺いした際に

どこからともなく

「●●しないと怒るよ」

という声が聞こえてきました。

ふと振り返ると、カメラマンが写真を撮ろうとしているところで

ぐずぐずしている子供に対して「きよつけピ」をさせようとして、親が子供に言った言葉でした。

親の気持ちも分かります、この状況を何とかしなければ。

そうやって今まで接してきたのだと言う事も。

「●●しないと怒るよ」を言ったとたんどんな事が起こりうるか予想してみて下さい。

人の行動というのはちょっとした意識の違いで結果が大きく変わることがあります。

それが「叱る」ということ。

「●●しないと怒るよ」を叱るだと思っている人がいるかも知れませんが

これはれっきとした「脅し」です。

私たちは知らないうちに子供を脅してしまっています。

なぜか。それは子供に正しいことを教えるためかも知れません。

脅しは脅迫です。

極端な事を言えば脅迫罪と言われるように「脅し」は刑法上犯罪です。

この言葉を習慣的に子供に向けて使っていると子供も自然と同じことをする可能性はないでしょうか。

脅せば相手を自分の思い通りにする事ができる。

この思考を何気なく子供に植えつけてしまっているのです。

これがエスカレートするとたとえ事件にならなくても身近な人との人間関係を損ねる可能性も出てきます。

壊れた人間関係を修復するのは多くの時間とエネルギーが必要になります。

前出の神社での出来事は結果的にはかなり可愛そうなものでした。

子供はしゃがみこんでこういう言葉をなきながら繰り返し言っていました。

「ママごめんなさい」

見ていてとても辛くなり結局その場から離れました。

こういう場面をこの10年間で沢山見てきました。

ちょっと関わり方を変えればこのような状況を回避できる可能性もあります。

せっかくの七五三のお参り。

子供も周りの大人も楽しく、思い出深いものにするためにこれからもお手伝い出来たらなと思っています。