「カメラを向けると子供が笑わないんですよ」
という声を時々聞きます。
子供と家族の写真撮影を約10年ほどやってきて
およそ数万人の子供たちの写真を撮ってきました。
その中でカメラを向けただけで笑顔になる子供は記憶がありません。
「カメラを向けると子供が笑わないんですよ」
それは当然なことなのです。
そこでカメラマンとしてパパやママの願いを叶えるために何をするかです。
しかし、思い返してみるとなにをしても笑顔が出ない子供が過去約10人くらいいました。
今でも一人一人の顔が目に浮かびます。
今日はそんな子だった小2の女の子Aちゃん、約9か月ぶりくらいに撮影会に来てくれました。
もちろんAちゃん今日も笑顔満開でした。
Aちゃんを撮るときにいつも思うのは、何をしても全く笑ってくれないのに
逆に怖がって泣いてしまうのに何度も撮影会に参加してくださったパパとママの気持ちです。
私だったら心が折れてしまいそうなくらい何とも切ない思いでした。
申し訳ないなと何度も思いました。
それでも辛抱強く撮影会に参加してくださった何回目かで突然笑い出したAちゃん。
よくも辛抱強く撮影会に通ってくれたパパやママの気持ちを感じて思わず私が泣きそうになりました。
そんな出来事があってからは毎回毎回とってもステキな笑顔を見せてくれてます。
このことから思うのは
子育ても写真撮影も手間をかければかけるほど
結果が出たときに心に響く何かが手に入るということ。
だからAちゃんのパパやママのように諦めず、辛抱強くこれからもカメラマンとして
そして父親として仕事も子育てもしていこうと思います。
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