ある時撮影後帰ろうと公園内を歩いていると

迷子になった子供を見かけました。

泣きながら歩いているので

「どうしたの?」と声をかけると

「パパとママがいない」と。

泣きながら子供は「ママいないママいない」

と親を探しながら歩いていたのです。

今でもその時の子供の様子を思い浮かべると

何とも切ない気持ちになります。

「どのあたりにいたの」

「あっち」

「じゃあ行ってみようか」

その間も泣き声は止まず

ずっと泣いていました。

「大丈夫、パパとママにあえるからね」

そう言いながら手をつないで今度は遊具のほうを

探しました。

子供も泣き疲れて、歩くのも遅くなったので

管理事務所に電話をして放送を流してもらうことにしました。

子供はとても寂しそうだったので

「抱っこする」

「おんぶする」

というと

「おんぶする」

というので子供をおんぶして管理事務所に向かいました。

そこにはパパとママが待っていました。

子供はママとパパに抱っこされながら泣いていました。

何かの拍子ではぐれてしまったのかな。

パパやママとはぐれてしまい

泣きながら歩きながらママと呼び続けるけなげな子供の姿。

親の助けを借りてずっと生きてきた子供にとって

親とはどんな存在なのか?

私たち親は、大人はそのことをしっかりと考えなければならないと思った出来事でした。